トイレ3つの節水法と水道代が劇的に減る便利グッズ5点
水道料金は、毎月予算内で収まっているでしょうか。家族が多いと、そのぶん水道の使用量も増えていくので「いつも多い請求が来る」と頭を悩ませている人がいるかもしれません。
トイレの水量は、家庭で使う水の28%も占めるというデータがあります。こんなに多いと想像していましたか?
今回は、洋式トイレでカンタンに節水できる方法と、お役立ち節水グッズをご紹介します。
トイレの節水が重要である理由
皆さんは、1か月でどのぐらいの水を使用しているか、ご存知でしょうか?
1人が1日に使う水の量は、約200リットル以上と言われています。2リットルのボトルに換算すれば、100本以上に及ぶわけです。1か月(30日)で、6000リットルもの水を使っているといえば、その量に驚いてしまうのではないでしょうか。
大量の水の使いみちで、一番に思い浮かぶのはお風呂だと思いますが、実はもっと多くの水を消費する行動が生活に隠れています。
とくに、トイレ、風呂、炊事、洗濯が大部分を占めています。家庭で水の消費量が多い行動を見ていきましょう。
日常生活の水道用途 | 使用量の割合 |
---|---|
トイレ | 28% |
風呂 | 23% |
炊事 | 22% |
洗濯 | 16% |
歯磨き | 7% |
その他 | 4% |
トイレで使われる水が最も多いというのは意外ですよね。節水して効率よく水道代を安くするために、トイレの正しい使い方や、便利グッズを見ていきましょう。
今からすぐにできるトイレの3つの節水方法
トイレの節水は、グッズを買う前に始められる手軽な方法があります。一番カンタンなのは、流すときの水量を使い分けるだけ! 常に【大】で洗浄する4人家族なら、【小】洗浄を取り入れるだけで1年に2000円も水道代に差が出るんです。
トイレの洗浄の大小に、どれだけの差が出るか見てみましょう!
トイレを流す水の量は【大小】でハッキリ差がある
トイレで一度に流す水の量は、1回あたり約6〜8Lとされています。一瞬のことなので、意外に多くの水を使っているように感じませんか?
「大(8リットル)」の水道料金は1回あたり1.92円。「小(6リットル」で1.44円となります。これも、ほんのちょっとした金額差に思えますが、家族の人数が増えると影響が目に見えるようになります。
1日にトイレに4回(大1回、小3回)行く場合、トイレだけで26リットルも水を使っている事になります。4人家族であれば、トイレだけで1日に104リットルもの水を消費。トイレの水道料金はいち日あたり約24円、ひと月で約749円になります。
※ 水道料金が1リットル=0.24円、一ヶ月=30日で計算
トイレを流す【大】【小】の使い分けで2000円も差が出た!
4人家族のトイレの水道料金は1日で約24円、1ヶ月で約749円になるとお話しました。しかし、これは洗浄水量の大小を使い分けていた理想的なケースです。
では、家族がみんな洗浄を常に「大」で行っていたら、水道代にどれほど影響があるでしょうか。
4人家族トイレ水道料金 (1日に大4回で洗浄した場合) |
4人家族トイレ水道料金 (1日に大1回、小3回で洗浄した場合) |
|
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1日 | 約31円 | 約25円 |
1カ月 | 約922円 | 約749円 |
年間 | 約11059円 | 約8986円 |
トイレを流す大小を使い分けるだけで、年間2000円もの差が出る驚きの結果に! ただし、常に【小】洗浄すればもっと節約できるものではありません。詰まらせてしまえば、節約額以上の支出になってしまいます。
まずは、大・小の適切な使い分けで節約してみましょう。
二度流しを避ける
そして、理由がなければ1回でトイレを流す習慣をつけましょう。
音が気になるということでしたら、水音が鳴るグッズをつける方が長期的に節約できると考えられます。
節水器を取り付ける
節水グッズはネット通販などで簡単に買えて、金額もたった数千円。1度取り付ければ、半永久的に使用できるので経済的です。
できるところから、いろいろな節水方法を試してみてください。
ただし、行き過ぎた節水により、生活が不便にならないようにご注意ください。家族の理解を得てから、ひとつずつ試すことをお勧めします。
節水に役立つ!トイレの5つの節水グッズのご紹介
トイレの節水 ウォーターセーバー
¥1000以下~¥1000前後
こちらのグッズは、トイレで流す水の40%も節約できるという優れものです。商品自体の値段も1000円以下とお手頃価格です。取り付けも工具などを使う必要がなく簡単に取り付けることができます。
このウォーターセーバーを置くことで、トイレのレバーを回している間だけ、水を流すことができます。
レバーを元に戻すと水が止まってしまうような感覚なので、大の時やペーパーが多いときは、長めにレバーを回しておかないと詰まりの原因となるので、気を付けましょう。
またグッズを取り付けることでレバーが重くなるので、いつもより長めにレバーを回すことを意識した方がよいかもしれません。
このグッズを取り付けることで、年間の節約額は4人家族で8640円くらいと言われています。
水洗トイレ節水器ロスカット
¥2500
こちらのグッズもウォーターセーバーと同じようにトイレで流れる水の量を節水できます。
トイレを流した後に最後に少しだけ流れる勢いのない水をカットする器具などがあります。このような器具により無駄な水の流れをカットする事ができます。
この節水器ロスカットはトイレの水を流したり止めたりしているフタが閉まるタイミングを早めて、だらだらと流れている水を早めに止めてしまおう、という商品です。トイレのタンク内には元々ゴムフロートという部品が浮いていて、ゴムフロートがフタをし水を止めています。節水器ロスカットをこのゴムフロートに取りつけることで節水するグッズです。
ほかにも以下のようなメリットがあります。
ウォーターセーバーのメッリト |
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水圧は従来どおりで、水洗トイレの排水量を30%以上カット |
ロータンク専用(TOTO、INAXすべての機種に取り付け可能 |
シャワー節水治具付きで、浴室でも節水 |
メンテナンス不要、効果は半永久的 |
しかしこのグッズは、取り付けできる便器の型が決まっています。使用できない便器の型は以下の通りです。
使用不可のトイレ |
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節水型のトイレ |
ハイタンク型(高い位置にタンクがあるトイレ) |
ボタンで水を流すトイレ |
などになります。最新のトイレは節水型便器であることが多いので、やや古めのトイレの場合は使用する価値があるでしょう。
節水器ロスカットを使用すると、1回あたり約5リットルの水を節水できると言われています。家族の人数や使用頻度によりますがだいたい年間1~2万円の節約になる計算です。
金額は2000円前後とお手頃なので、古めの住宅や賃貸などで、新しくない便器をお使いの家庭は試してみる価値のある商品です。
ドルフィンセーブ
¥5400
こちらのグッズは、通常トイレのタンク内のバルブはタンクの水がすべて流れてから、フタを閉じますが、ドルフィンセーブのバルブに付け替えることで、空気穴から浮力をなくし、早めにフタを閉じ水を止め節水効果をはかろうとするグッズです。1回のトイレで約5リットルの水が節水できるグッズです。
4人家族の場合1日25円程度の節約ができ、年間では8352円もお得になる計算です。他のグッズより値段がすこし高く感じられますが、4人家族の場合、半年で元が取れるので買っておいて損はないでしょう。
節水量の調節が9段階でできるので、各家庭のトイレの水の勢いなどに合わせ調節することができます。
ただしこちらのグッズは、TOTOのトイレ専用となっています。
万能ロータンクボールタップ・スリムタップ
¥3200
こちらのグッズは、トイレタンクの中のホースや部品を含めすべて一式付け替えるようなグッズになります。付け替えることで、タンク内の水位を調節して節水することができます。特徴としては、通常最後の方にちょろちょろと流れている水をピタッと止めるので、節水に効果的です。その他、着水音を低減させることができ消音効果を得られ、水位が調節できるバルブが付いています。
このグッズはほとんどのタンクに取りつけることができますが、下水給タンクや高い位置に設置されたハイタンクには使用できません。取りつけは難しいそうに見えますが、説明書を見ると誰でも簡単に付けることができます。トイレの水の音が異様にうるさい場合や、いつまでも流した水が出ていて止まらない場合に特におすすめです。
トイレ節水できるくん
¥510
トイレのタンク内にあるフロート部分に被せるだけで、4人家族でひと月あたり約1.5tの節水ができます。
水道料金で言うと約360円節約できます。
最大40%コストカットができるという点から考えますと、水道料金が1万円ですと4000円節約できることになってきます。
ステンレス製でできているので、錆びにくく半永久的に使えます。
注意点としては、流れるまでレバーを押さえておくことです。
よくありがちな間違った節水方法
口コミや噂話、実家でやっていたから、などの事情でトイレタンクの中にペットボトルやビール瓶などの重いものをいれて、タンクに溜める水の量を節水している家庭がよく見られます。
しかしこの方法はペットボトルがタンクの中の何かと接触してしまい、水が出っぱなしになってしまったり、排泄物がきちんと水道管の先まで流されず詰まってしまったり、タンクが故障して節水どころかかえって修繕費などがかかってしまうようなケースに発展していることがよくあります。
そんなリスクを払ってまで節水しても仕方がないので、トイレのタンクに重いものを入れて節水する方法はやめた方がよいでしょう。
従来型トイレから節水型便器に買い替える?
古いタイプの便器と節水型便器では、流れる水の量にかなりの差があるんです。どのくらいかご存知でしょうか。よく古い感じのトイレで、水が必要以上にザァーっと長い間流れているのを目にしたことがあるかと思います。古いタイプの便器の場合大で13リットルと大量の水が流れるのに対し、新しい節水型便器の場合は小で6リットル、大で8リットルと古い便器に比べたいぶん節水設計がされています。
最新型のトイレは、節水型タイプが主流の為に一度に流すトイレの水の量が、従来型の3分の1と言われております。節水はしても洗浄力は高いので、まさに理想のトイレと言えます。
大家族でトイレを使用する回数が多い場合は、トイレの水だけで年間の1.4万円の節約効果がでてきます。
従来型トイレ | 大(10ℓ~13ℓ) |
---|---|
節水型トイレ | 大(4ℓ) |
1回の節水量 | 約9ℓ |
4人家族の場合の年間節水量 | 56000ℓ |
年間節約料金 | 約14000円程度 |
上記の数値から、節水便器に交換することで年間で14000円の節約、10年間で14万円の節約になってきます。
トイレの工事費が約3万円、節水式のトイレが約4万円としても修理費用も加味すると約5年で採算が取れる計算になってきます。
更に節水トイレには、エコボタンがあるので、小の時に使用することで更に節水(約0.2ℓ)が可能になります。
ただなかなか賃貸住宅であったり、事情があり節水型便器に変えることができない場合もあるかと思います。
そんな場合は、長すぎる水の流れを抑えれる上記でご紹介したグッズなどで、節水を試みるのもよいでしょう。
ただし、ご紹介した商品の中には大をスムーズに流すためにはレバーを長く引く(押す)ことが必要な商品もあるので、詰まってしまってあとから余計に修理費などがかかってしまった、ということにならないように節水グッズとうまく付き合っていくことが必要です。
トイレは家庭の水の使用量の1位28%を占めると言われているので、トイレの節水を意識することは家庭全体の節水につなげられます。
今回ご紹介したように様々な節水グッズが販売されているので、一度試してみるとその手軽さにびっくりすることでしょう。
グッズを使わない節水方法としては、初めに述べた大小のレバーをきちんと選択することや風呂の残り湯でトイレを流す方法などがあります。
風呂の残り湯などでトイレを流す方法は新たに水を使わなくてよいですが、わざわざバケツなどでトイレまで水を運ぶ手間が発生します。しかしそれでも労を惜しまず節水に励みたい人は、是非おすすめの方法です。家族全員でなくても、一人実行するだけでも節水効果が出るでしょう。
また、節水トイレに変更すると、元々の水量が少なく設計されているので、節水の必要はないですが、ご紹介した商品の中には節水型便器でも使用できるグッズもあります。
しかし、くれぐれも節水のことを考え過ぎて、トイレの詰まりを起こさないように気を付けてください。
トイレの水道代と電気代節約で光熱費の大幅削減を
節水グッズを上手く活用することで、40%も節水することが出来るものもあり、おすすめです。しかし、間違った方法でトイレを詰まらせないように気をつけましょうね。
トイレの水道代と同様に、毎日使う電気も気になる出費の一つでしょう。手軽に電気代を節約するには、電気料金プランの変更がおすすめです。
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