「東京電力」と「関西電力」の電気料金内訳表を徹底解析!
毎月電気料金の請求書内訳が届きますが、気にしてご覧になっていますか?ややこしい専門用語が並び、解読する気にもならないのが正直な所だと思います。
これからは、電力自由化の時代ですから、あなたが電力会社を選ぶ時代!電力会社からの内訳の意味が分からないと安い電力会社を探そうにも苦労してしまいます。
内訳が読めないと損をしてしまうかもしれません!この際に電気料金の内訳が理解できるように東京電力と関西電力の電気料金の内訳を比較しながら解説いたします!
『東京電力』電気使用量内訳表の見方
内訳に記されている意味を理解するために東京電力の内訳を例に見てみましょう。一目見ると数字がたくさん書き込まれていて分かりにくいですが、区切って見れば誰でも理解することができます。
供給地点特定番号
まず、1番の内訳は供給地点特定番号です。この番号は建物ごとに違う22桁の番号になっています。
電気を使用している場所を特定する大切な番号で、引越しなどのときに使う番号になります。
電気を利用している電気のご使用場所を特定するために使用場所単位に設定されている22桁の番号です。
内訳に必ず記されていますので電気のご契約先を変更する際に内訳を見ながら供給地点特定番号を伝えましょう。
ご契約者様のお名前
ご契約者様のお名前です。ご契約者様の変更をしたい場合は電力会社のホームページから申込用紙をダウンロードしてFAXで送信すれば簡単に手続きができます。
電気の契約内容
電気の契約内容です。アンペアの大きさで電気料金の基本料金が変わります。
世帯数人数や家電製品の量で大体を判別して契約します。
自分の家のアンペアがよく分からないという方は内訳で必ず契約アンペアを御確認ください。
平成28年6月1日からのアンペア数に対する基本料金が変更になります。
新しい電気料金の基本料金表は次の通りです。
あまり電気を使わない家庭や一人暮らしの場合は契約アンペアの見直しをしてもよいかもしれません。
電気料金の基本料金が妥当でなければ毎月の積み重ねで大きなお金を損している可能性があります。もし必要であれば電力会社に問い合わせて契約アンペアの変更をしましょう。
今月の使用量
内訳に記されている数字は、今月の電気のご使用量になります。毎月の電気の使用量は電気料金の内訳に記された「kWh」の単位で表示された数字になります。
使用期間が、月により28~31日間とバラツキがあり使用量だけではほかの月と比較がしにくい場合があります。電力使用量のチェックは内訳を見て毎月かかさずおこなうようにしましょう。
今回の指針量と前回の指針量の差で使用量を算出してあります。消費電力量の年間の使用量は6月が最も安くなる傾向があり、12月、1月の寒い時期は比較的電気の使用量が増える傾向があります。
請求予定金額
内訳の中の請求予定額とは、その月の支払う電気料金の予定額です。月の請求予定金額に消費税等相当額を合わせた料金です。
口座引き落としの額や振込み額がこの料金になります。
請求予定金額の内訳
請求予定金額の内訳です。請求額が3段階に分かれていますが、これは三段階料金制度というものです。
三段階料金制度とは、電気のご使用量を3段階に分けて料金単価を分けたものです。
- 第1段階:120kwhまでで1Kw19円43銭で比較的安い料金です。
- 第2段階:300kwhまでで1Kw25円91銭で平均的な料金です。
- 第3段階:300kwh 以上なら1Kw29円93銭と割高な料金となっています。
電気を使えば使うほど1Kwあたりの単価が高くなっていくのがこの内訳を見て分かります。
電気をたくさん使えば使うほど高い料金設定になっている理由は原油の価格の変動により電気をつくるための原料価格が高くなったことが理由です。
電気の単価をたくさん使えば使っただけ料金が加算する制度にし、たくさん使ったら料金も高くなりますよ!と、省エネルギーを心がけるような意味合いが込められています。
この、請求予定金額の内訳の三段階料金制度が電気料金の内訳表の中で一番ややこしい部分です。電気を使えば使うほど単価がUPするのですから普段から節電を心がけたいものです。
口座振替割引額
口座振替にしている場合、口座振替割引サービスになり54円(税込)が割引になります。
クレジットカード払いで支払えばポイントが貯まると思って、毎月の電気料金をクレジットカードで支払う方がいらっしゃいます。
しかし、電気料金に対してポイントが54円以上つくか今一度確認してみましょう。
電気料金が安くても54円付くので、実は口座振替割引の割引額ほうがお得になる場合もあります。
電気料金を少しでも安くしたい!と考えているのならクレジットカードのポイントを確認してお得な方を選択してもよいですね。
昨年同月の使用量比較
昨年の同じ月の使用量です。去年、どれだけ使用したか今月の使用量と比較するときの参考になります。
今年は多く使い過ぎた理由は何だろう?と理由を探ることで節電につながるため電気料金の内訳の昨年の月使用量もかかさず見るクセをつけましょう。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
再生可能エネルギー発電促進賦課金が表示されています。再生可能エネルギーの発電事業者または太陽光発電などを設置した家庭から再生可能エネルギーを固定価格で買い取ります。
その買取りにかかる費用を電力会社が支払うのではなく、電気を使用したものが使用量に合わせて上乗せになり負担する額になります。
この負担金を再生可能エネルギー発電促進賦課金と呼びます。再生可能エネルギー発電促進賦課金の算出方法は次の通りです。
燃料価格の変動などで再生可能エネルギー発電促進賦課金が増加傾向にあるといわれています。
燃料費調整単価
燃料費調整単価になります。これは、電気を発電させるために使う原油、液化天然ガス、石炭などの燃料の価格の変動により、その変動の負担を調整するものです。
飛行機の燃油サーチャージがありますが、飛行機料金も燃料の価格変動で燃油サーチャージが変動し、料金が変わります。その仕組みと同じようなものです。
こちらは東京電力の2010年~2013年までの燃料費調整の変動を表したグラフです。
毎年変動を繰り返し料金が上がっているのが分かります。燃料価格が下がれば比例して燃料費調整単価も下がります。
口座振替予定日と次回の検針予定日
口座振替予定日と次回の検針予定日を記したものです。口座引き落としの場合は、次に引き落としになる日の前日まで引き落とし額が口座に入っているかチェックしましょう。
事業所コード
事業所コードです。区域で細かく3桁の番号で表しています。
地区番号
地区番号で地区を判別できる番号になっています。
お客さま番号
お客さま番号で問い合わせのときに使う番号です。
お問い合わせ先
お問い合わせ先のカスタマーセンターが記されています。
『関西電力』電気使用量内訳表の見方
関西電力の内訳の見方は東京電力とだいたい同じなんですが、違う点が数か所あるので注意です!
お客さま番号
内訳に記されているお客さま番号は電気料金プランの変更やお問い合わせの際に使う番号です。
今月の使用期間
使用した期間が記されています。
契約メニュー
契約中のプランが記載されています。
ご使用量
今月使用した電気の量を記しています。
前年同月のご使用量の比較
今月分の使用量、そして前年の内訳に記された前年と同じ月の使用利用が記載されています。
今月分の電気料金
お支払いする電気料金の金額になります。
口座振替日
口座振替を選択している場合に振替予定日が記載されています。
お支払期限日
電気料金の内訳の検針日は支払いの期日を計算される重要な日でもあります。検針日の翌日から30日目までの期間をいいます。30日を超えると、電気料金に延滞利息が課せられます。
年利10%で経過日数1日あたり約0.03%が電気料金に加算されて請求されますので支払期日は守りましょう。
ご請求金額の内訳
ご請求金額の内訳とは東京電力の⑥と同じ意味合いを持ちます。
電気料金の内訳は契約プランで異なります。
従量電灯Aの場合、最低料金として最初の15kWまで373.73円、15kWhから120kWhまでは第一段階で22.83円、120kWh から300 kWhは29.26円、300 kWh以上は33.32円と料金が異なり、使った使用電気料金が多ければ高額に計算される仕組みです。
東京電力と比べると単価が高く感じますが、これは東京電力には基本料金があるのに対し、従量電灯Aは関西電力には基本料金がないためです。
その代わり、15kWhまでは373.73円の最低料金が設定されています。
従量電灯Bは基本料金が388.80円で最初の120kWhまでは第一段階で20.47円、120kWh から300 kWhは24.75円、300 kWh以上は26.10円となり、やはり使った使用電気料金が多ければ高額に計算される仕組みです。
関西電力の電気料金の内訳を図で表すとこうなります。
最低料金+電力量料金(+-)燃料費調整額-口座振替割引額+再生可能エネルギー発電促進賦課金という計算です。
燃料費調整
東京電力の⑩と同じで電気を発電させるための燃料価格の変動で差額を計算します。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
東京電力の⑨と同じで太陽光発電など再生可能エネルギーを家庭から買い取ったときに発生する費用の負担額です。
前月分のご使用量
前月に使用した使用量になります。多く使いすぎていないかの目安のためにチェックしましょう。
前月分の電気料金
前月の電気料金です。こちらは東京電力の内訳に無い項目です。東京電力の内訳には「昨年同月の使用量」の記載はありますが、「先月」の、しかも「電気料金」が記載されている点は大きいですね。
節電を意識するために先月との比較に役立ちます。
来月分の検針日
来月の検針日です。東京電力の内訳には無い項目ですね。日常生活していて感じていらっしゃるとは思いますが、検診日に在宅している必要はありません。
また、スマートメーターに変更になっているご家庭は検針は必要無くなります。
関西電力営業所の電話番号
お問合せの際の窓口の電話番号です。
東京電力と関西電力の大きな違いは?
東京電力と関西電力の大きな違い、これは東京電力には基本料金があるのに対し、従量電灯Aは関西電力には基本料金がない事です。
一見関西電力の方が電気料金が高く感じますが、その代わり基本料金はありませんので、支払う料金に大差ないのが特徴です。
電気料金の内訳表を確認するのであれば、アンペア数をご確認下さい。そんなに電気を使わないお家なのに、大きなアンペア数で契約していると、基本料金が大きく徴収されてしまいます。
まとめ
東京電力と関西電力の内訳が理解できれば、内容はほぼ一緒ですから、ほかの電力会社の内訳も簡単に見ることができます。こうして内訳を詳しく見ていると使えば使うほど電気の単価が高額になることが分かりましたね。
でも、節電を始めると、毎月の電気料金の内訳がくるのが楽しみになってきます。できることなら、節電効果の他にそもそもの電気料金をお得にできればいいですよね。
そんなときは、あなたの電気料金プランの見直しと電力会社の選定を今一度考え直してみませんか?あなたの電気料金がきっとお得になります!
月の電気代が気になったら、電力会社を変更?
日々送られてくる電力会社からの明細書を眺めると、電気代が高いと不満を覚える方は多いと思います。日々の電気代が気になる、そんな時は電力会社を格安新電力会社に変更してみましょう。