都市ガスとプロパンガスでガスコンロを間違えると大きな危険が!

#ガス機器 #プロパンガス #都市ガス #都市ガスの基礎知識
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都市ガスとプロパンガス

家庭で使用するガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があります。「ガスの違いなんて私たちには関係なさそう」と思いがちですが、ガスコンロを使用する際は要注意です!

というのも、ガスコンロは都市ガス用とプロパンガス用にそれぞれ分かれており、うっかり対応していないガスで使うと火災や一酸化炭素中毒の原因となります。

この記事では、誤ったガスコンロを使った場合のリスクや、ガスコンロを間違わないためのポイントを紹介。さらに、ガスコンロを買い替えずとも都市ガスからプロパンガス、もしくはその逆に対応させるための裏ワザも解説しています。

これから新しいガスコンロを購入予定の方、引っ越しなどでガスの種類が変わる方は必見です。
※ガスコンロの選び方や、おすすめの機能を知りたいという方は、こちらの記事をご確認ください。

絶対に後悔しない据置ガスコンロ(ガステーブル)の選び方やおすすめ機能紹介

もし誤ってガスコンロを使ってしまったら!? こんな危険が!

  • 異常点火でやけどに繋がる
  • 一酸化炭素中毒の危険性
  • 機器の故障

このように、都市ガスとプロパンガスのガスコンロを間違って使うと、さまざまな危険があります。適切な規格のガスコンロを使うようにしましょう。

間違ったガスコンロを使わないためにできること

では、実際にガスコンロの選択を間違わないためには、どういった点に気を付ければ良いか解説します。

ガスコンロが対応しているガスの種類を確認

手元にあるガスコンロが都市ガスか、プロパンガスかを確認するのは非常に簡単です。

“生活支援サービス” http://home.osakagas.co.jp/

左図のように、ガスコンロを含めたガス機器にはラベルが貼っており、このラベルに型番や対応しているガスの種類などが記載されています。

ラベルなしでも対応ガスを見分ける方法

ラベルがあれば簡単にわかりますが、ラベルが剝がれていたり、ネット通販で購入する場合、上記の方法で対応しているガスを確かめることができません。そんな時はどうすれば良いかというと、ガスの呼び名で調べてみましょう。

ガスの種類 ガスの別名
プロパンガス LPガス、LPG
都市ガス 天然ガス、12A13A

例えばリンナイから発売された「KGM64BER LP」という製品なら、型番の末尾に『LP』とついています。上の表にある通り、『LP』はプロパンガスの別名のため、このガスコンロはプロパンガス対応です。

また、同じ商品でも型番が『KGM64BER 12A13A』となっている商品もあります。上の表を見ればわかる通り、型番末尾の『12A13A』は都市ガスを指すため、こちらの商品は都市ガス対応のガスコンロです。

このように、ガスの呼び名を抑えておけば、ラベルをチェックせずとも、型番を見ただけで都市ガスかプロパンガスかが一目で見分けられます。

都市ガス対応のガスコンロでも都市ガスによっては使えないことも?

プロパンガスのガスコンロはラベルをチェックすれば問題ありませんが、都市ガスの場合、上記の『12A・13A』以外のガスを取り扱っているガス会社を契約することになるかもしれません。

東京ガスや大阪ガスなど、大手のガス会社は『12A・13A』を供給しているため、供給されているガスの種類が『12A・13A』以外ならば、一度ガス会社に問い合わせを行ってから、ガス機器を購入するのをおすすめします。

契約しているのが都市ガスかプロパンガスを見分けるには?

自分が契約しているガス会社が都市ガスなのか、プロパンガスなのか把握してなかったという方もいるかと思います。直接ガス会社に問い合わせるのが確実ですが、以下の方法でも見分けられます。

ガスボンベの有無

ガスボンベ

プロパンガスを契約したことがない方でも一度は目にしたことがあるでしょうが、プロパンガスを設置している建物にはガスボンベが設置されています。対して都市ガスの場合は地中にガス管が埋まっているため、上図のようなガスボンベは存在しません。

ガス警報機の位置

ガス警報器の位置でも、都市ガスかプロパンガスかを見分けられます。というのも、都市ガスは上の方にたまり、プロパンガスは下の方にたまるため、ガス警報器も都市ガスは天井付近。プロパンガスは床面付近に設置されています。

ガスコンロを改造すればガス種が違ってもOK?

ガスコンロにはそれぞれ、対応しているガスの種類があります。対応しているガスコンロに変更すれば問題ありませんが、やはり気になるのは価格です。

「対応外でも、このガスコンロを使いたい」
そんな時は、ガスコンロを『改造』するという手もあります。改造と聞くと、非正規だったり、危なげな印象を受けますが、安全にガスコンロを使用するためのきちんとした手段です。

現にリンナイなどのガスコンロメーカーや、ガス会社でも対応しているところがあるため、非常に安心感があります。

ガスコンロの改造っていくらかかるの?

では、実際にガスコンロを改造するとなると、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
以下のような条件で、ガスコンロを改造した際の費用をリンナイに問い合せてみました。

  • プロパンガス→都市ガス(大阪ガス)対応へと変更
  • 対応製品:リンナイのKGM33NBEL
  • 価格:12,800円(2017年9月に価格comで確認)
  • 備考:2口ガスコンロ

上記条件で改造した場合の価格

出張費 3,000円
作業費 6,300円
部品費 5,700円
合計(税込) 16,200円

なんと、ガスコンロの本体価格よりも高額となってしまいました。改造を依頼するガスコンロにもよりけりでしょうが、2万円以下なら素直に買い替えた方が良いでしょう。逆に4~5万円以上する高価なものなら、改造を依頼する価値は十分にあります。

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