乾燥機の電気代は高い? 4つの家電で計算してみた!
乾燥機能がついた家電はとても便利ですが、電気代は大体いくらなのか気になったことはありませんか?乾燥機能を使用すると多くの熱が発生するため、一般的に消費電力も高い傾向にあります。
乾燥機能つき家電の電気代はいくらなのか、電気衣類乾燥機、洗濯乾燥機、浴室乾燥機、食器洗い乾燥機を例に調べてみました。電気代は、主要電力会社10社の平均単価「27円/kWh」で計算しています。あなたのご家庭にある乾燥機能つき家電の電気代はどれくらいなのか、参考にしてみてください!
電気衣類乾燥機の電気代を計算してみた!
電気衣類乾燥機は、その名の通り衣類を乾燥してくれる乾燥機能のみが付いた家電です。
最近は洗濯機と衣類乾燥機が一体となった「洗濯乾燥機」が主流になっていますが、 洗濯乾燥機は価格が高いことが多いですよね。そのため、洗濯機の上に「電気衣類乾燥機」を設置して使用している方もいらっしゃるかと思います。
電気衣類乾燥機の電気代はどれくらいなのか、いくつかの機種を例に計算してみました。
日立:DE-N60WV
ここでは標準コースで使用した場合の電気代を計算しています。乾燥できる衣類の量は下記を参考にしてください。
乾燥できる衣類の量 | 靴下5足、ブリーフ4枚、長袖肌着4枚、女性用ブラウス3枚、パジャマ2組、ワイシャツ2枚 |
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強モードで使用した場合
室温 | 消費電力 | 1回(2時間)あたりの電気代 |
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30℃ | 1,180W | 約64円 |
20℃ | 1,200W | 約65円 |
5℃ | 1,270W | 約69円 |
弱モードで使用した場合
室温 | 消費電力 | 1回(2時間)あたりの電気代 |
---|---|---|
30℃ | 710W | 約38円 |
20℃ | 720W | 約39円 |
5℃ | 750W | 約41円 |
室温30℃で強モードを毎日1回使った場合の1か月、1年間の電気代
電気代 | |
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1か月 | 約1,912円 |
1年間 | 約22,939円 |
パナソニック:NH-D402P
パナソニックの電気衣類乾燥機です。こちらも標準コースで運転した場合にかかる電気代を計算しています。
乾燥できる衣類の量 | 長袖肌着3枚、ブリーフ3枚、ブラウス2枚、作業着上下1組、靴下4足、パジャマ2組 |
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強モードで使用した場合
室温 | 消費電力 | 1回(2時間)あたりの電気代 |
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30℃ | 1,350W | 約73円 |
20℃ | 1,400W | 約76円 |
5℃ | 強1,450W | 約78円 |
0℃ | 強1,495W | 約81円 |
弱モードで使用した場合
室温 | 消費電力 | 1回(2時間)あたりの電気代 |
---|---|---|
30℃ | 800W | 約43円 |
20℃ | 835W | 約45円 |
5℃ | 870W | 約47円 |
0℃ | 905W | 約49円 |
室温30℃で強モードを毎日1回使った場合の1か月、1年間の電気代
1か月 | 2,187円 |
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1年間 | 約26,244円 |
計算の結果、日立の電気衣類乾燥機は年間23,000円程、パナソニックの電気衣類乾燥機は年間26,000円程の電気代がかかることが分かりました。金額的にはそれほど高くないように思うかもしれませんが、通常はこちらの電気代に洗濯機の電気代も加算されるため注意してください。
また、室温が低いと消費電力が高くなってしまいます。衣類乾燥機は洗濯機の上に設置する方法が一般的なため、必然的に浴室に隣接した脱衣所に設置されているご家庭も多いでしょう。
家族が入浴する時間帯に衣類乾燥機を使用すれば、比較的室温が高くなるため冬場の消費電力が少なく済むかもしれません。上手に衣類乾燥機を活用して、なるべく電気代を抑えたいですね。
洗濯乾燥機の電気代を計算してみた!
洗濯乾燥機には、タテ型とドラム型の2種類があります。タテ型とドラム型でどれくらい電気代に差があるのか、パナソニックの製品を例に計算してみました。今回は乾燥する時の電気代だけを計算しており、洗濯する時の電気代は含んでいません。
パナソニック:NA-VX9700L/R
パナソニックのドラム型洗濯乾燥機です。 こちらの製品は、6kgの洗濯物を乾燥できます。 具体的な衣類の量については下記を参考にしてください。
衣類の量 | ワイシャツ4枚、バスタオル6枚、ブラウス2枚、半袖肌着1枚、長袖肌着1枚、靴下4足、パンツ1枚、子供スカート1着、スカート1着、エプロン1枚、パジャマ1組、スリップ2枚、トランクス2枚、ショーツ2枚、ハンカチ4枚、タオル4枚、バスタオル6枚 |
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消費電力 | 1回(2時間)あたりの電気代 | 1か月の電気代 | 1年間の電気代 |
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890W | 約48円 | 約1,442円 | 約17,300円 |
こちらの製品は、「ヒートポンプ乾燥方式」が採用されています。ヒートポンプ式の場合、空気中の熱を効率的に利用し、乾いた低温風を当てて乾燥します。そのため、電気代などのコストを大幅に抑えることが出来ます。
パナソニック:NA-FW100S3-N
パナソニックのタテ型洗濯乾燥機です。 こちらの製品は、5kgの洗濯物を乾燥できます。
衣類の量 | ワイシャツ2枚、バスタオル4枚、ブラウス2枚、半袖肌着1枚、長袖肌着1枚、靴下4足、パンツ1枚、子供スカート1着、スカート1着、エプロン1枚、パジャマ1組、スリップ2枚、トランクス2枚、ショーツ2枚、ハンカチ4枚、タオル4枚、バスタオル4枚 |
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消費電力 | 消費電力1回(2時間)あたりの電気代 | 1か月の電気代 | 1年間の電気代 |
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1,100W | 約59円 | 約1,782円 | 約21,384円 |
この製品の乾燥方式はヒートポンプ式ではなく「ヒーターセンサー式」です。ヒーター式の場合、乾燥機内にあるヒーターによって高温の熱風を当てて乾燥するため、一般的にヒートポンプ式よりも電気代が高くなってしまいます。
電気代を比較してみると、ドラム型の方が年間4,534円も安いことが分かりました。ただし、こちらでご紹介したパナソニックのドラム型洗濯乾燥機にはヒートポンプ乾燥方式が採用されているため、電気代がお得になったと考えられます。
乾燥機をよく使うご家庭の場合、電気代がお得なヒートポンプ式の乾燥機能がついたドラム型洗濯乾燥機がおすすめです。
浴室乾燥機の電気代を計算してみた!
仕事で忙しく、洗濯する時間も限られる…そんな方に人気なのが浴室乾燥機です。洗濯物を外から取り込む手間がはぶけ、天候に左右されずいつでも使うことができるので便利ですが、気になるのが電気代。
浴室乾燥機には、天井に取り付けるスタンダードタイプと壁に取り付けるタイプがあります。 それぞれのタイプで、乾燥機能を使った時の電気代を計算していきたいと思います。
パナソニック:FY-13UG6V
パナソニックのスタンダードタイプ浴室乾燥機は、2kgまでの衣類を乾燥できます。 具体的な衣類の量は下記を参考にしてください。
乾燥できる衣類の量 | ワイシャツ1枚、パジャマ上下1組、半袖シャツ2枚、靴下2足、枕カバー1枚、スウェット1組 |
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消費電力 | 1回(2時間)あたりの電気代 | 1か月の電気代 | 1年間の電気代 |
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1250W | 67.5円 | 2,025円 | 24,300円 |
パナソニック:FY-24UW5
こちらは、パナソニックの壁掛けタイプ浴室乾燥機です。 3kgまでの衣類を乾燥できます。
乾燥できる衣類の量 | ワイシャツ2枚、パジャマ上下2組、半袖シャツ2枚、ブリーフ4枚、靴下2足、枕カバー1枚、スウェット1組、作業着1組 |
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消費電力 | 1回(2時間40分)あたりの電気代 | 1か月の電気代 | 1年間の電気代 |
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2,455W | 約177円 | 約5,303円 | 約63,634円 |
計算した結果、壁掛けタイプは電気代がかなり高いことが分かりました。 スタンダードタイプも毎日使えば、浴室乾燥機だけで電気代が1か月2,000円程度かかります。
一度に乾燥できる衣類の量も少ないので、日常的に使うことを考えると効率が悪いですよね。やはり、頻繁に乾燥機能を使用するご家庭ではドラム型洗濯乾燥機などの使用が無難でしょう。
食器洗い乾燥機の電気代を計算してみた!
一般的に、手洗いで食器を洗うよりも食器洗い乾燥機を使用した方が節水できると言われています。でも、節水できたとしても電気代がかさんでしまっては元も子もありませんよね。実際に食器洗い乾燥機の電気代はどれくらいなのか、計算してみましょう。 →パナソニック食洗機の電気代は1回15円を切る事が出来るのか?
パナソニック:NP-TR9
消費電力 | 用途 | 使用時間 | 1回の電気代 |
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65W | 洗浄 | 50分 | 1.46円 |
1,100W | 乾燥 | 30分 | 14.85円 |
洗浄して食器を乾かすまでにかかる電気代は、1回あたり16.31円です。 毎日3回使うと仮定した場合、年間の電気代はいくらになるでしょうか。
1か月の電気代 | 1年間の電気代 |
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約1,467円 | 約17,600円 |
計算結果を見てみると、毎日3回使ったとしても年間17,600円程の電気代であることが分かりました。
食器洗い乾燥機の電気代はそこまで高くないですね。電気代が安いだけでなく水道代も節約できますし、食器を洗う時間も省けます。そのため頻繁に料理を作る方や、ご家族が多く洗い物もたくさんあるご家庭におすすめできる家電です。
乾燥機能がついた家電は、機能性によっても電気代に大きな差が出ます。また、深夜に洗濯乾燥機などを使う場合は、静音性にも注意して選びたいですね。
ご家庭の使用状況や洗濯物の量などを考慮して、より電気代がお得になる家電を選びましょう。