ガスコンロで調理する都市ガスとLPガスのガス代をリアルに比較!

#ガス料金 #ガス機器 #プロパンガス #都市ガス
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ガスコンロで調理する都市ガスとLPガスのガス代

毎日使うガスコンロ。
お湯を沸かすだけではなく、朝ごはんの味噌汁や目玉焼きを作るときや夕ご飯のお肉や、お魚を焼くときなど、毎日の手作りごはんに必ず毎日使っているよ!というご家庭は多いでしょう。

でも、毎日使うからこそ気になるのがガス代です。
ガス代は都市ガスとプロパンガスとでは基本料金や単価料金が違います。

  • うちのガスコンロは調理でいくらかかるの?
  • 計算はどのようにするのか分からない

など、ガスコンロの調理でかかる値段を把握していない方が大勢いらっしゃいます。
でもガスコンロの値段を分からずに調理をするのとガス代はこれだけかかっていると把握し調理をするのとでは節約度に大きな違いが出てきます!

電気と同じレベルで毎日の暮らしに必要なガスは光熱費のかかる割合が高いため、節電するなら、やはりグッとガス代もおさえたいところですよね!
そんな節約重視の主婦目線でガス代の謎を解決し、毎日使うガス代を上手におさえ節約生活に役立てましょう‼

ガスコンロはこれだけのガス代がかかる

ガスタンク

都市ガスとプロパンガスのガスコンロにかかるガス代を比較し、見ていきましょう。
ガスコンロのガス代を計算する場合、kWで示されているガスコンロの性能を発熱量(MJ)に換算し計算します。
また、LPガスと都市ガスの熱量が違うため比較ができないため以下のように計算します。

1㎥の熱量
45MJ:10,750kcal
46MJ:11,000kcal
LP(プロパン)99MJ/㎥:24,000kcal
1kW=3.6MJ/h

都市ガス使用でガスコンロのガス代は?

出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)
強火で最大出力4.20kWガスコンロを1時間使用した場合の都市ガス(45MJ)の場合の計算法はこうなります。(東京ガス0m3から20m3までの基準単位料金142.66円で算出)

4.207(kW)×3.6(MJ/h)×1(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)=48.01

1時間強火で調理した場合は約48円かかる計算です。

標準で2.95kWで1時間使用した場合はこうなります。

2.95(kW)×3.6(MJ/h)×1(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)=33.44

1時間標準で1時間使用した場合は約33円でした。

自分でガスコンロを使用した場合のメニューと調理時間でガス代を算出してみます。1時間を分に換算するには時間計算サイトなどを利用すると便利です。

⇒都市ガスとプロパンガスでガスコンロを間違えると大きな危険が!

やかんでお湯を標準(中火)10分で沸かした場合

調理中の女性

2.95(kW)×3.6(MJ/h)×0.16(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)=5.38円
約5円のガス代がかかるのが分かりました。

強火で3分炒め物をした場合

4.207(kW)×3.6(MJ/h)×0.05(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)=2.40
約2円のガス代がかかることが分かりました。

保温鍋で煮物を調理した場合

保温鍋は煮込み料理の煮物などに便利です。
煮込み時間が長い調理法は保温鍋があればガスの使用時間を短縮できるうえ、味の染み込みが浸透し、本格的な料理に仕上がり人気があります。

鍋の具材が煮立ったら火を止め数時間放置する調理法は簡単で節約ができます。
ガスを節約しながらおいしいものができるのは理想的ですね!
それではガス代を計算してみましょう。

強火で具材を2分炒め水、調味料を入れての煮立ち時間が3分かかった場合の合計時間は強火で5分です。

4.207(kW)×3.6(MJ/h)×0.08(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)=3.84円

煮物が3.84円でできました。

カレーを調理した場合

カレー

炒め時間強火で10分、煮込みで標準(中火)20分おこなった場合は?


4.207(kW)×3.6(MJ/h)×0.16(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)=7.68円
2.95(kW)×3.6(MJ/h)×0.33(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)=11.11円
7.68円+11.11円=18.79円

カレーを調理するには都市ガスの場合、約18円のガス代がかかることが分かりました。

それはカレーを保温鍋で調理した場合の計算をしてみましょう。

カレーを保温鍋で調理した場合

炒め時間強火で10分、鍋の具材と水、カレールーが溶けるまでの時間が強火で5分で合計強火で18分かかった場合は?

4.207(kW)×3.6(MJ/h)×0.25(h)÷45(MJ/㎥)×142.66(円/㎥)=12.00円

12円のガス代でカレーが調理でき、保温鍋と普通の鍋での調理法のガス代の差額は
6.79円でした。

保温鍋でカレーを調理した方が約6円のガス代を節約できました!

LPガス(プロパンガス)使用のガスコンロで調理した場合のガス代は?

石油情報センターの2015年10月の調べでは東京都の基本料金が1,557円で従量単価が479円となっています。
20㎥を使用した場合のガス代の平均単価を計算します。

基本料金1,557円+479円×20=11,137円
11,137÷20=556.85円

そのため556.85円を基準単位料金として算出します。

やかんでお湯を標準(中火)で10分沸かした場合

2.95(kW)×3.6(MJ/h)×0.16(h)÷99(MJ/㎥)×556.85(円/㎥)=9.55円
約9円のガス代がかかります。

強火で3分炒め物をした場合

4.207(kW)×3.6(MJ/h)×0.05(h)÷99(MJ/㎥)×556.85(円/㎥)=4.25円
約4円のガス代でした。

保温鍋で煮物を調理した場合

保温鍋でLPガス(プロパンガス)を使い煮物を作った場合のガス代を計算してみましょう。

強火で具材を2分、3分に煮込み時間の合計は強火で5分です。

4.207(kW)×3.6(MJ/h)×0.08(h)÷99(MJ/㎥)×556.85(円/㎥)=6.81円

煮物が6.81円でできました。

カレーを調理した場合

炒め時間強火で10分、煮込みで標準(中火)で20分おこなった場合は?


4.207(kW)×3.6(MJ/h)×0.16(h)÷99(MJ/㎥)×556.85(円/㎥)=13.63円
2.95(kW)×3.6(MJ/h)×0.33(h)÷99(MJ/㎥)×556.85(円/㎥)=19.71円
13.63円+19.71円=33.34円

カレーを調理する場合、約33円のガス代がかかることが分かりました。

カレーを保温鍋で調理した場合

炒め時間と煮込み時間強火で10分、鍋の具材と水、カレールーが溶けるまでの時間が強火で5分で合計強火で15分かかった場合は?

4.207(kW)×3.6(MJ/h)×0.25(h)÷99(MJ/㎥)×556.85 (円/㎥)=21.29円

21円のガス代でカレーが調理できました。
また保温鍋と普通の鍋での調理法のガス代の差額は約12円でした。
節約重視なら煮込み料理には保温鍋がおすすめです。

キッチンでのガス代が高い!とかんじるのならこの節約法がおすすめ!
キッチンで使える節約法はたくさんあります。
ガスコンロの場合、使い方ひとつでガス代の効率が変わり損をしてしまうことも!
私は気を付けているという方でもここでしっかりおさらいしておきましょう。

キッチンのガス代を節約できる節約術5選

コストカットイメージ

①小さい鍋は使わない

小さい鍋はガスコンロの火がはみ出やすく熱の効率が下がり、使用しているガス量よりも加熱に時間がかかり無駄になります。
ガスコンロの火がはみ出ないように鍋ややかんの直径を考えて購入すると良いでしょう。

②弱火、強火より中火がオトク!

ガスの火加減は中火が最も効率良く使えるためガス代がオトクになります。
弱火は鍋の底よりも炎が小さく強火は鍋からというのは炎が鍋の底より小さい状態で強火は炎がはみ出てしまいガスを無駄に使用することにつながります。

中火は鍋からはみ出にくく効率が良いためです。
また、弱火は熱が食材や鍋から逃げやすく調理時間がかかります。

③鍋の素材と薄さ

鍋の素材にもよりますが分厚い鍋よりも、薄い素材の鉄や銅、アルミなどでできている鍋は熱の伝導率も良く、短時間での調理が可能です。

④古いガスコンロはガス代が無駄に!古すぎる場合は買い替えを考慮しよう

古い旧式ガスコンロの熱効率が46%だとすると新型の熱効率は56%になります。
これはガスバーナーの熱伝導の仕組みが違うためで新型のバーナーは炎が鍋に直角に近い方向で熱せられ無駄が少ないことから差が出るのです。

約10%の節約になるため、古すぎるガスコンロや調子が悪く我慢して使っているという方はガスコンロ本体の交換を考慮しても良さそうです。

⑤鍋の底の水滴を拭く

鍋の底が濡れているだけでガス代が無駄になります。
鍋の底の水滴が蒸発するまでのガス代がかかるためです。
省エネを考えるのなら鍋の底は拭きましょう。

どうでしたか?ガス代の謎は解明できましたか?
LPガスと都市ガスの比較のガス代はリアルでしたね!
ガスに限らず節約法はまだまだたくさんあります。
ぜひタイナビスイッチで知らなかった情報をGETしてくださいね!