あなたは24時間テレビをつけていると電気料金がいくらか知っていますか?
今回は、家庭の中の電気料金の中で3番目か4番目に大きいとされている、テレビの電気料金について見ていきたいと思います。
テレビを24時間稼働すると電気料金はいくら?
テレビにかかる電気料金は、テレビを観ている時の電気料金だけではありません。テレビを観ている時の電気料金と、その他にかかってくる料金について見ていきましょう。
主にブラウン管テレビ、液晶テレビ、プラズマテレビの3種類に分かれるかと思います。
この3種類のテレビを一日中つけっぱなしにした場合の料金の差について計算します。
電気料金の単価を、平均的な27円として計算しましょう。
ブラウン管テレビの場合
ブラウン管テレビが主流だったのは一昔前になるので、消費電力は高そうな感じがするのではないでしょうか。
30インチのブラウン管テレビの電気代を計算してみました。
150W×24時間×27円=97.2円
一日に97.2円かかる。
これをどう捉えるかですね。
液晶テレビの場合
現在、一番広く普及していると考えられる液晶テレビの場合は、どうでしょうか。
液晶テレビも、もちろんテレビのサイズによって必要な消費電力が異なってきます。
液晶テレビの場合は、30型の場合と50型の場合で見ていきます。
テレビの大きさ | 計算式 | 1日の電気代 |
---|---|---|
30型 | 65W×24時間×27円 | 42.12円 |
50型 | 150W×24時間×27円 | 97.2円 |
ブラウン管テレビとの差が、もっとあると思っていた人もいるかもしれません。
けれども同じ大きさのテレビで比較した場合は、約半分近くに電気料金が削減されていることに気付きます。
やはり昔と比べ電気料金が低くなるように、液晶テレビは開発されてきたことがわかります。
プラズマテレビ
500W×24時間×27円=324円
プラズマテレビとは、よく聞く名前だと思いますがどのようなテレビかご存知でしょうか。なぜ電気代が高くなるのか、見ていきます。
なぜプラズマテレビは電気代が高いの?
プラズマテレビは大画面で、立体感のある映像を楽しめ、視野角が広いテレビとなっています。
これにより迫力ある映像などを、液晶テレビよりも臨場感を持って体感できたりします。
また、液晶テレビは数インチの小さ目のサイズから108インチほどの大画面まで幅広くありますが、プラズマテレビは32インチから150インチの大画面サイズと決まっています。
もともと大画面の製品しか用意されていないのは、プラズマテレビが通常のテレビより視野角が広かったり立体感のある映像を楽しめるテレビとなっているため、そのような画質を堪能できる大画面しか用意されていないのかもしれません。
またプラズマテレビは目が疲れにくいように明るすぎる画面の場合は自動的に明るさを抑えてくれたり、映像にもちらつきがなく見やすくなっています。
これだけの高画質なテレビであるのに、寿命はブラウン管テレビと比較して約5倍と言われているので、高性能なテレビでもあることがわかります。
一般的な液晶テレビが、画面のサイズや音量で電気料金が変わることを考えると、これだけ高機能なプラズマテレビが液晶テレビより約4倍程度電気代がかかっても納得はできるのでないでしょうか。(液晶テレビの1時間当たりの電気料金は約2.8円、プラズマテレビの1時間あたりの電気料金は約11.9円)
プラズマテレビと液晶テレビの電気代の差を見てみると、テレビを長くつけている家庭ですと1年間で1万円以上の差が出てくると言われています。
プラズマテレビは、立体感のある映像が楽しめ良い点もたくさんありますが、節電をしている家庭は電気料金の差をよく考えてから購入したいものです。
これでもテレビの電気代は昔に比べると6割減!
上記の電気料金は、30型、50型のテレビで計算されていますが、テレビで消費する電気料金はテレビの大きさによってももちろん異なってきます。
この電気料金は高く感じられるでしょうか、思ったより低かったでしょうか。
もしかすると高く感じられた人がいるかもしれませんが、テレビの電気料金は昔に比べると約6割ほど低くなるように開発が重ねられてきているそうです。
私たちが節電の工夫をしなかったとしても、既に6割も以前より消費電力が抑えられてきているのは進化の賜物と言えますね。
また最近のテレビは、省エネモードという設定モードがあります。このモードに設定すると部屋の明るさによって、画面の明るさを自動調整してくれたり、テレビとつないでいる映像機器などの節電もしてくれるので非常に便利です。
テレビの電気料金では重要な待機電力について
上記の金額を参考にしていただき、高いと感じられた人もいるでしょう。
しかし、この料金にテレビを消している時にかかってくる待機電力の金額が加わってきます。
ただし、最近のテレビを使っている家庭では、待機電力も年々小さくなるように開発され、今では年間でわずか10円の待機電力料金しかかからないテレビも出ています。
昔は待機電力を少しでも減らすために、コンセントを抜いて節電を試みることもありましたが、最近のテレビはコンセントから抜かなくても、待機電力が節電されるようになっていたり、主電源ボタンを押すことで待機電力をなくすことができるようです。
逆にコンセントを抜いてしまうことで、録画内容が消えてしまったり、録画の設定がなくなってしまうことがあるので、テレビにおいては節電のためにコンセントを抜くのは控えた方が安全かもしれません。
やっぱりテレビの電気料金を節約したい!
いくら昔よりテレビの消費電力が低くなり電気料金が下がってきているとはいえ、家庭の使用電気の大きなウェイトを占めるテレビの電気料金を節約したい人はたくさんいるでしょう。
ここでは、最後に少しでもテレビの電気料金を低くするためのポイントをまとめていきます。
画面の明るさを調節する
テレビの画面を明るくしていると、それだけ電気料金がかかってきます。
だからと言って、暗くし過ぎても、テレビを観る楽しさが半減してしまうでしょう。
また部屋の明るさによっても、テレビで必要な明るさが変わってきます。
通常液晶テレビは、部屋の明るさに応じて自動的に画面を見やすい明るさに調節する機能があります。(製品によっては省エネモードに設定することで調節してくれます。)
できれば部屋が明るすぎるよりは暗めの方が、テレビの明るさも落とせるので節電につながります。
また画面にほこりがついていると、画面が暗く見えてしまいます。定期的に画面を拭くなどして見やすい状態にしておきましょう。
電源は主電源スイッチで切る
テレビを切るときにリモコンの電源ボタンで消すと、消しても待機電力がかかってきます。
待機電力は、電気料金の約9%にもあたると言われているほど積み重なっていきます。
リモコンの電源ボタンで消した時は、赤いランプになり待機電力がかかっているしるしになります。
テレビにある主電源ボタンで電源を切ると、待機電力がかからずコンセントを抜いたのと同じことになります。
ただし、録画設定のできるテレビで録画予約をしている時は、主電源ボタンで切ると録画ができなくなってしまうので、リモコンの電源ボタンで切ることが必要です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。テレビの電気料金は意外とかかることがおわかりいただけたと思います。
今まで、「単身住まいで、人の声がしなくて寂しいから。」と見るわけでもないのにテレビをつけっぱなしにしていた人も、想像以上に電気料金がかかることに気が付きこまめに消そうと思ったのではないでしょうか。
また朝、外出の支度をしている時も、意外と見ているわけでもないのに時計代わりにつけっぱなしの人がいるかもしれません。必要なニュースだけ見て、こまめに消すようにしましょう。
そして消すときは、多少離れていて面倒くさくても、主電源ボタンで切ることで節電効果は大分高くなるはずです。